邪神怪獣クトゥルフ Amazing Artist Collection Vol.5

Amazing Artist Collection 第五弾として初披露。

かのH.P.ラブクラフトが創作した「クトゥルフ(クトゥルー)」を題材に、もし日本で怪獣映画が制作されたら?それも昭和の着ぐるみ特撮で!

特撮怪獣の造形でキャリアを積んだ佐藤和由氏(絶滅屋)が、それまで培った経験を活かして特に昭和40年代後半の“第二次怪獣ブーム”エッセンスを満載し、クトゥルフを徹底的に着ぐるみ怪獣化。 ウレタンフォームとラテックス、ゴム板などで構成されていることがはっきり伝わる素材感、「中に人が入ってます感」、着ぐるみ特有のざっくりとした腰周りのシワなどが、フォルムに反して異様にリアル。しかし背中には堂々とファスナーが鎮座するという茶目っ気も。

怪獣造形を熟知した原型師による、コンセプトを確かな技術で実現した遊び心のある傑作です。塗装に至る工程すべてが佐藤氏自らの手により仕上げられ、そのままの状態でお届けします。購入特典として、架空の映画ポスター(B3サイズ)が付属。

材質:ウレタンレジン
サイズ:全高約19cm(木製ベースが付属)
佐藤和由氏(絶滅屋)による塗装済み完成品
特典:ポスター(B3サイズ)
2016年10月発送開始予定
限定数:20体
完売しました

ギャラリー
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佐藤和由 / 絶滅屋 Kazuyuki Sato / ZETSUMETSUYA 佐藤和由氏 ロングインタビュー

第1回 2016-07-12 公開
第2回 2016-07-13 公開
第3回 2016-07-14 公開
第4回 2016-07-14 公開

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PROFILE
1982年生。山形県出身。 [リンク/絶滅屋Twitter]
メーカーの社員原型師としてキャリアを積み、2015年末より「絶滅屋」を屋号にフリーランスの原型師として活動開始。

怪獣、恐竜、古生物などを得意とする。これらは幼少時から愛好したものだったが、造形に目覚めたきっかけは1996年公開の映画『ガメラ2』と、それを題材としたジオラマ作例が表紙を飾ったホビージャパンのエクストラ誌「怪獣大進撃5」。当時中学生の佐藤にとって、「怪獣だけの造形が載っている本」との遭遇は衝撃だった。製作記事に夢中になり、造形に使用されたと書かれている「ファンド」(石粉粘土)なるものを模型屋へ探しにいき、自らも怪獣造形に手を染めてゆくのは当然の流れだった。

造形にのめりこんだ佐藤はそれを生業にしたいと考え、高校卒業後は代々木アニメーション学院の特殊メイク科へ進み、その流れで原型制作会社『有限会社バイス』へ入社。アシスタントとして経験を積む。その後ガレージキットメーカー『怪獣無法地帯』にて「ウルトラセブン」の“バド星人”を制作、21歳で実質の原型師デビューを果たした。その後『株式会社アートストーム』の社員原型師となり、怪獣からメカといった数多くのキャラクター原型を手掛けるようになる。

版権ものキャラクターや、実在の(実在した)生物しか手掛けてこなかった佐藤にとって、「クトゥルフ」という元ネタはあるものの、デザインから描き起こしたオリジナルの造形作品は今回の『邪神怪獣クトゥルフ』が初となる。何にも縛られることなく、伸び伸びと怪獣愛や経験、持てるスキルを注ぎ込んだ本作品の制作は、とても豊かな造形体験であったとのこと。商業原型師としてのキャリアとスキルを持った“新人作家”・佐藤和由は、これからどんな作品を創っていくのか? 楽しみは尽きない。

■関連リンク
【絶滅屋 Twitter】

(テキスト/ 原田プリスキン)