1983年11月の東京モーターショーにて発表された『三菱スタリオン4WD』は、ノーマルボディのフロントオーバーハングを切り落とした特異なスタイルが印象的なだけではなく、アウディクアトロが先鞭をつけたターボエンジン+4WDシステムを導入した本格的なグループBマシンとして開発された。プロジェクトの開始から終了まで短い期間の中で本格的な参戦も無く、目立った記録も残らなかったが、その後のVR-4、ランエボシリーズに続く三菱のラリープロジェクトに必要となる技術の蓄積に大いに貢献するとともに、多くのラリーファンの記憶に残るマシンであった。
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