松本城(深志城)は、安土桃山時代後期から江戸時代にかけて建られた5重6階の天守に、 月見櫓・辰巳附櫓と渡り櫓乾小天守が連なる複合連結式層塔型天守で,梯郭式に輪郭式を加えた縄張りの平城である。屋根は、本瓦葺、二重・三重には、千鳥破風と向唐破風が付き、武者窓・竪格子窓、突上戸、辰巳櫓や乾小天守には、花頭窓。月見櫓には、高欄と廻縁がある。城は、外壁が黒漆塗りであることから、別名烏城(からすじょう)とも呼ばれ、戦いに備えた城から泰平の世の城へと四百余年の風雪に耐え、信濃の美しい山河と共に人々に愛されている。
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