今回ご案内するのは、ガリバー200シリーズ、グラマンE-2Cホークアイの第2弾、航空自衛隊バージョンです。1976年に当時のソビエト空軍のMiG-25の侵入を許してしまった航空自衛隊が、低空監視能力の穴を埋めるために1983年から13機を導入したAEW(早期警戒)機です。高度約9,000メートルを巡航しながら半径約500キロを監視する能力があり、地上のレーダーでは捉えられない低空の目標を探知・追跡することができます。青森県三沢基地の警戒航空隊飛行警戒監視隊に集中配備されていますが、尖閣問題で揺れる南西諸島方面の守りを固めるため、一部を那覇基地に常駐させる計画が進められています。アメリカ海軍のE-2Cがガルグレー1色になってしまいましたが、航空自衛隊は導入時のガルグレーとホワイトの2色塗装を守っています。
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機首に描かれたマークは、超音波を放ちながら暗闇を飛び、獲物を捕らえるコウモリを図案化しています。アメリカ海軍機のように8枚プロペラに換装する計画はありませんが、レーダーやコンピューターは順次ホークアイ2000仕様にアップデートされています。
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