パリのルーヴル美術館がコミックという表現方法を通じて、より幅広く世間にルーヴルの魅力を伝えるため企画した『ルーヴル美術館BD(ベーデー)プロジェクト』。『氷河期』『レヴォリュ美術館の地下』に続く第3弾としてお届けする本作『ルーヴルの亡霊たち』を手がけるのは、独特の退廃美を持ったスタイリッシュなアートワークで、日本でも多くのクリエイターに影響を与えているBD界の奇才エンキ・ビラル。ルーヴルの収蔵作品に取り憑いた22体の亡霊たち。彼らが生前にたどった数奇な運命を、美しいイラストと硬質な文章で描きだすバンドデシネ。巻末には作品リスト、美術史家・小池寿子氏による解説を収録。
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【著】エンキ・ビラル
【訳】大西愛子(オオニシアイコ)
【監修】小池寿子(コイケヒサコ)
【著者プロフィール】
エンキ・ビラル[著]
: 1951年、旧ユーゴスラヴィア・ベオグラード生まれ。9歳の時に一家でフランス・パリに移住する。1971年、『ピロット』誌でBD作家としてデビューし、そのスタイリッシュで独特の退廃美を持った作風でカリスマ的人気を博す。代表作として「ニコポル三部作」として知られる『不死者のカーニバル』『罠の女』『冷たい赤道』、『モンスター』など。映画監督としても活躍しており、『バンカー・パレス・ホテル』『ティコ・ムーン』などの作品で高い評価を受けている。
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