ドイツ国防軍によって主力戦車として開発されたIII号戦車、その第二次生産型であるB型が、ミニアートから1/35キットとして登場します。転輪のサスペンションが、最初期生産型であるA型で採用された片側5輪のコイルスプリング方式から、片側8輪のリーフスプリング方式へと変更され、機動性の改善が図られています。その他にも上部支持転輪の増設、キューポラや後部機関室まわりの形状変更といった、様々な改良が加えられました。少数が生産され、ポーランド戦に投入されたものの、充分な機動性を実現するには至らず、生産は更なる改良型であるC型、D型へと移行されました。生き残った車輌は訓練用として一線を退いたほか、一部はIII号突撃砲の試作車輌として使用されたのでした。
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