セリカとしては4代目であり、流面系と呼ばれたボディーワークが象徴するように、スタイリッシュな曲線美を基調としたデザインが特徴でした。GT-FOURはバブル期前夜の1986年に登場したトヨタ初のフルタイム4WDに、2リッター水冷ターボエンジンを組合せ、ラリーコンペティションカーとして十分な戦闘力を持った車両でした。1987年のマイナーチェンジでは洗練されたビスカスカップリング式に4WDシステムは改められ、さらに走りに磨きがかかりました。世界的には、1990年にカルロス・サインツのドライブによって日本車初のWRCドライバーズタイトルを獲得したことで有名な車両です。国内ではスキーブームの到来により4WD需要が増加。人気映画に登場したこともあり、ST165の知名度を高めました。MARK43では、1987年式マイナーチェンジ後の車両を3Dデジタルスキャニングにて精密測定を行い、社内原型師によるチューニングにより原型制作をいたしました。ボディーには再現性豊かなポリウレタンレジン、シャシーには重量感溢れるダイキャスト、ホイールにはABSを採用し、塗装、組立はすべて手作業で行っております。
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