第二次世界大戦中に就航した最大の潜水艦。3機の特殊攻撃機『晴嵐』が搭載可能であり、潜水空母(せんすいくうぼ)とも俗称される。全長122mの巨大潜水艦(水中排水量6560t)であるが、水中性能は良好で、急速潜航に要する時間は1分である。また、無寄港航続距離は地球1週半にもおよび、日本の内地から地球上のどこへでも任意に攻撃を行い、そのまま日本へ帰投可能であった。同型艦3隻が就航したが、戦果をあげる前に終戦を迎え、連合国は日本の降伏までその存在を知らなかった。終戦直後にアメリカ軍が接収する際、その大きさにアメリカ軍士官が驚愕したという逸話が残っている。アメリカ軍による調査の後、自軍で使用することも検討していたが、ソビエトからの見聞の要請があった直後、ソ連への情報漏洩を恐れ、ハワイ沖で魚雷によって海没処分となった。その後、アメリカの調査家により2013年8月にオアフ島南西の海底で発見された。
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