71口径8.8cm戦車砲を搭載、第二次大戦で最強戦車の一つと言われて連合軍から恐れられたのがティーガーII、キングタイガーです。
1943年に生産がはじめられました。
開発段階ではヘンシェルとポルシェの両社が試作を担当。
量産初期型では砲塔前面に曲面デザインを採用したポルシェ型の砲塔が装備され、ポルシェ砲塔タイプと呼ばれました。
ヒトラーが最も美しい戦車と評したとも言われるポルシェ砲塔キングタイガーでしたが、その形状が敵砲弾の命中に際しにショットトラップ現象を起こしやすいとしてより直線的な形状のヘンシェルデザインの砲塔へと変更。
ポルシェ砲塔搭載型は約50両にとどまったのです。
大戦後期になるとドイツ戦車は車体に磁気地雷除けのコーティングを施すものが多く見られるようになります。
1943年から制式化され、キングタイガーのポルシェ砲塔搭載型はすべての車両が工場でコーティングを施された状態で出荷されたといわれています。
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曲面デザインの砲塔で知られるキングタイガーポルシェ砲塔を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキットです。
このキットでは形状はもちろん、車体各部に施されたツィメリットコーティングがしっかりと再現されています。
コーティングのサイズやパターンなど、リアルな再現は仕上がりの重量感、質感を表現するとともに、モデラーにはコーティング加工の手間を大幅に省いてくれるうれしい再現です。
さらに、このキットでは砲塔に装着する3本足のクレーンパーツもモデル化。
クレーンは滑車などのパーツも詳細に再現され、そこに使用するチェーンパーツはエッチングパーツで用意。
シャープな仕上がりが実感を高めます。
前線でのエンジン交換作業などの情景製作も楽しくなるパーツです。
もちろん、車体下部、上部、砲塔、足回りなど、各部はこれまでのドラゴンキットと同様、詳細まで再現。
砲塔のコマンダーズキューポラはスライド金型で形状はもちろんディテールも正確にモデル化。
プラスチックパーツの砲身は一体成型パーツで砲口のマズルブレーキパーツもスライド金型を使って複雑な形状を一体でモデル化しています。
履帯は組み立て式のマジックトラックを採用。
スプロケットホイールやロードホイールのシャープなパーツとともに足元を引き締めます。
また、車載工具やエッチングの取り付け金具類、あるいは金属製ワイヤーとスライド金型で再現されたケーブルヘッドパーツとともに仕上がりのディテールを高めます。
キングタイガーコレクションを充実させる内容豊富なキットです。
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