1976年、独裁政権下の中米ニカラグア。教会の壁画制作を任された若い修道士ガブリエルは、「ものの表皮」の奥に隠された美を知り、貧しい村人やゲリラとの接触を経て、革命に身を投ずる。困難な時代を駆け抜けたある少年の成長記録。芸術、愛、革命――『ムチャチョ』は、若き修道士の複雑かつ波乱万丈な運命を通して描かれる情熱の物語だ。作者エマニュエル・ルパージュは、熱く率直な思いを込め、その才能と豊かな人間性を駆使して普遍的なテーマの作品を造り上げた。深く胸を打つのみならず、愛と政治参加についても考えさせられる作品。
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