危険でクレイジーな「スーパーヒーローのお目付役兼始末屋」ザ・ボーイズの活躍を描いたアンチヒーローコミックの第2巻が早くも登場! コスチュームを着たヒーローが空を飛び、マスクをつけたヴィジランテ(自警団)たちが夜を徘徊する世界では、彼らがヤリすぎないよう誰かが見張っていなければならない。そこに登場したのが「ザ・ボーイズ」だ。ビリー・ブッチャー、ウィー・ヒューイ、マザーズ・ミルク、フレンチマン、ザ・フィーメール、彼らは今日も「スーパーヒーローどものご乱行」に目を光らせる!収録エピソードとして「Good For Soul」、「I Tell You No Lie, G.I.」、「We Gotta Go Now」を収録。
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【収録内容】
「Good For Soul」: 誰もが言いたいことを胸のうちに抱えている――フレンチとフィーメールはマフィア相手によからぬことを企み、マザーズ・ミルクは母親に会い、アニー・ジャニュアリーは神と話をしたいと思い、ブッチャーはCIAディレクターのレイナーといつものゾッとする密会を楽しんでいた。レジェンドは、ボーイズについてヒューイが知りたがっていることをすべて話そうと申し出たが、ヒューイがまずしなければならないのは、ゾンビとのお散歩だった…
「I Tell You No Lie, G.I.」: 秘密が暴露される――第二次世界大戦以降、ヴォート・アメリカンが行ってきたアメリカ国家に対するスーパーヒーローを使った計略が、その汚い手口、怪しげな取引、秘密工作のすべてと共についに明らかになったのだ。一方ボーイズは、スーパーヒーロー・チームのセブンが犯した最悪の失敗の現場で彼らと直接会っていた。あらゆる秘密の中で最も酷い秘密は、それほど遠い昔ではない9月のある朝、ニューヨーク市で起こっていた…
「We Gotta Go Now」: Gメン――それは、追放者、不良、反逆者、アウトサイダー、そして世界で最も利益を生むスーパーヒーロー。しかし謎めいた億万長者ジョン・ゴドルキンのもとに集うはみだし者たちのチームGメンにとって、すべてが順調というわけではなかった。オリジナル・メンバーのひとりシルバー・キンケイドが、公衆の面前でグロテスクな方法で自殺したのだ。人気商品であるGメンと共に、Gフォース、Gコースト、Gスタイル、Gウィズ、Gブリッツ、GノマドらGメン人気のおこぼれにあずかるチームを抱えるヴォート・アメリカンにとって、この自殺はよいニュースなわけがない。しかしGマンションに探りを入れるのは危険が大きすぎる。マンションの闇の中にどんな秘密が待っているのか誰も知らないからだ…ボーイズは無理をしてでもその闇を探る決意を固める。
■ガース・エニス/ダリック・ロバートソン/ジョン・ヒギンス/椎名ゆかり
(作)ガース・エニス:
コミックライター。北アイルランド生まれのアメリカ人。イギリスでデビューした後、アメリカで数々のヒット作を生み出す。代表作は『Judge Dredd』『Hellblazer』、日本でも人気の『ヒットマン』他多数。『Preacher』と『Hellblazer』ではアイズナー賞ベスト・ライター部門を複数回受賞している。
(画)ダリック・ロバートソン:
コミックアーティスト。DCコミックスとマーベルで数多くの有名キャラクター作品を手掛ける。コミック原作者ウォーレン・エリスと組んだオリジナルSF『Transmetropolitan』は人気シリーズとなった。
(画)ジョン・ヒギンズ
: 『ウォッチメン』などのカラーリストして知られるが、脚本・作画・カラーの全てを手がけた作品も発表している。
(訳)椎名ゆかり
: 米国オハイオ州ボーリング・グリーン州立大学大学院ポピュラーカルチャー専攻修士課程修了。英語圏のコミック翻訳者、ライター。平成23~25年度、文化庁芸術文化課研究補佐員。訳書に『ブラック・ホール』『サーガ』『GET JIRO!』『少林カウボーイ』他。東京藝術大学非常勤講師。"
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