地球規模の伝染病により、唯一とり残されてしまった地球最後の男、ヨリック・ブラウンの旅を描いた傑作グラフィックノベルの邦訳版最終巻! ある日突然、地球上からY染色体を持つすべての哺乳類が、地球規模の伝染病により瞬く間に死滅してしまった。ただひとり残されたヨリック・ブラウンは、離れ離れになってしまった恋人を探し求めて、ペットの猿アンパサンド、政府工作員「355」、遺伝学者のマン博士と共に旅を始める。なぜ彼は「地球最後の男」となってしまったのか…。ヨリックたちは横潟から船に乗り、中国の深圳(しんせん)に到着した。一行はマン博士の言葉を受けて国際生命倫理学研究所へと向かう。彼らがそこで目にしたものとは…?その後、シベリア鉄道に揺られて一路パリへ。5年の月日をかけて世界各地を旅してきたヨリックたちは、すべての真実を解き明かすことができるのか。そして、最愛の恋人ベスとの再会を果たせるのか。地球最後の男をめぐる物語が、ここに完結!近年、トップクラスの人気を獲得したシリーズのひとつで、アメリカコミック界で最も権威のある「アイズナー賞」の3部門を受賞。世界的ベストセラー作家スティーヴン・キングをはじめ批評家からも絶賛された傑作中の傑作。
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巻末には、原作者ブライアン・K・ヴォーンによる本書収録の「第60話(Epilogue)」脚本全文の邦訳を掲載。
(作)ブライアン・K・ヴォーン: ニューヨーク大学在学中からプロとして活動し、バットマンからX-MENまで、DCやマーベルの主要キャラクターのストーリーを執筆。現在米国で最も高い評価を受けているグラフィックノベルの原作者のひとりで、TVプロデューサーとしても『LOST』や『アンダー・ザ・ドーム』を手がけている。代表作はハーベイ賞、アイズナー賞、ヒューゴー賞を受賞した『サーガ』など。
(画)ピア・ゲラ: 米国ニュージャージー州生まれのカナダ人アーティスト。様々な独立系コミックやゲームマニュアルを手がけたのち、2001年より、『Y:ザ ラスト マン』の作画を担当。同作品の成果が称えられ、カナダのコミックアーティストに贈られるシャスター賞を受賞した。
(訳)江原健: 東京外国語大学大学院修了。翻訳会社にて翻訳コーディネーターとして勤務した後、2014年よりフリーランス。産業翻訳のほか、『Y:ザ ラスト マン』『アウトキャスト』などのグラフィックノベルや映画メイキング本の翻訳も多数手がけている。
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