12.8cm FlaK 40 ツヴィリング 第二次大戦ドイツに於いて開発運用された高性能高射砲です。ツヴィリングという言葉から連想されるように、12.8 cm FlaK 40を連装とした固定式の高射砲です。ベルリンなどの都市に於いて高射砲塔(高さ30m以上の鉄筋コンクリート製の建築物)の屋上に4基一組で固定式高射砲として設置されました。この位置により360度の射界を得ることと共に、中低空の敵機に対しては37mm砲、20mm機関砲を高射砲塔に装備する事によって対処しました。ただし、高射砲塔単体の対空射撃は行わず指揮塔からの射撃データによって射撃をしました。試作砲の完成は1940年となりました。運用は当初から固定式とされた為、運搬は考慮しませんでした。1942年春に初の配備がベルリンの高射砲塔にされました。自動装填装置の装備で毎分20発以上の射撃が可能でした。しかし、この砲は高額で88mm対空砲の4倍から7倍となりました。総生産数は34から38門と言われています。ベルリン高射砲塔では首都陥落間際、ソ連軍地上部隊を間接砲撃する為、上空に向けての砲撃が行われたとされます。
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