イモータン・ジョーはどうやって武装戦闘集団「ウォー・ボーイズ」を結成したのか?フュリオサはなぜ5人の妻たちを逃がす決意をしたのか?マックスを悩ます謎の少女の正体は? バイオレンスアクションの歴史を塗り変えた不屈の名作『マッドマックス』シリーズ――文明が崩壊し荒廃した近未来という激烈なヴィジュアルで映画史だけでなく、様々なエンタテイメント作品に強烈なインパクトを与えた伝説のマッドムービーが約30年ぶりに最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』としての大復活。本書は、映画本編では語られなかった主人公マックスほか主要登場人物たちの前日譚をまとめたコミックと、65人のコミックアーティストがマッドマックスをテーマに描き上げたアート集を一冊にまとめた完全日本語翻訳版。コミックはマッドマックスシリーズの生みの親であるジョージ・ミラー監督本人と映画本編の脚本家たちが共同執筆。マックスたちの「怒りのデス・ロード」に至る道(ストーリー)が収録。
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【収録内容】
・『Nux & Immortan Joe』イモータン・ジョーの武装集団「ウォー・ボーイズ」のひとり、ニュークスの生い立ちと、石油戦争と水戦争の英雄だったジョー・ムーア大佐が、「シタデル」を自らの砦として発展させ、イモータン・ジョーという暴君的な司令官となっていく物語。
・『Furiosa』イモータン・ジョーの砦には、外界の有害な環境から隔絶・保護されたきれいな空気と水がある特別な区画があり、そこにはジョーの5人の妻たちが監禁されていた。大隊長のフュリオサは5人の妻を連れて砦から逃げ、故郷である「緑の地」を目指し逃亡しようとする。
・『Max Part 1&2』破壊された愛車インターセプターを再び作り直すため、危険な荒地をさまようマックスは、やがて燃料と自動車の部品が、人の命より価値がある町「ガス・タウン」へ辿り着く。マックスはガス・タウンにある闘技場で殺し合いの試合に挑み、戦利品である伝説のV8エンジンを手に入れる。車を修理するため隠れ家に戻るが、襲撃され車もエンジンも奪われてしまう。 重傷を負ったマックスを助けた謎の女はバザードという盗賊一味に娘を奪われたことを話し協力を求める。
・『The War Rig』映画本編で最も重要なマシン「ウォー・タンク」誕生の物語。
・『Mad Max Fury Road Inspired Artists』豪州の巨匠ジョージ・ミラー監督が生み出した映画『マッドマックス』の黙示録的世界――この現代の神話ともいえる美しくも狂った圧倒的な世界観に、65人のコミックアーティストが挑む! 個性的なスタイルで表現された“怒り"のアート集に狂喜乱舞しろ!
原作: ジョージ・ミラー: オーストラリアのプロデューサー、映画監督、脚本家。『マッドマックス』シリーズの世界的な大ヒットにより一躍有名映画監督の仲間入りとなった。他の代表作は『ベイブ』『ハッピーフィート』など。
翻訳: 柳下 毅一郎: 1963年大阪府生まれ。東京大学工学部卒。雑誌編集者を経て英米文学翻訳家、映画評論家に。欧米の殺人事件に精通し、特殊翻訳家として人のあまり手がけない翻訳に注力。主な訳書にアラン・ムーア、エディ・キャンベル『フロム・ヘル』、ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』など。『皆殺し映画通信』など著書も多数。
作画: リッカルド・ベルキエリ、レアンドロ・フェルナンデス、トリスタン・ジョンズ、マーク・セクストン
カバー: トミー・リー・エドワーズ
共同脚本: ジョージ・ミラー、ニコ・ラソウリス、マーク・セクストン
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