アメコミ史上最高のアーティスト、「ザ・キング」ことジャック・カービー。キャプテン・アメリカ、X-MEN、ハルク、ファンタスティック・フォー、マイティ・ソー、ブラックパンサー、アベンジャーズ、ダークサイド、ニュー・ゴッズなど数々の偉大なスーパーヒーローたちを作り上げた伝説のアーティスト、ジャック・カービーの決定版ビジュアル伝記がついに刊行いたします。本書は、オーストリアの移民の子としてニューヨークの窮屈な長屋で幼少期を過ごしたジェイコブ・カーツバーグ(カービーの本名)が、「ジャック・カービー」として、数々の作品・キャラクターを作り出すまでのプロセスを詳細に描く。誰もが知っているあのヒーローたちの誕生秘話はもちろん、伝説の編集者スタン・リーとの仕事(あるいは確執)について、マーベル/DCコミックス間の移籍について、そして正当な報酬を得られず、経済的な不安を抱えながら仕事を続ける姿に至るまで、カービーの光と影を余すところなく記述している。貴重な写真、原稿、ビジュアルを多数(未発表のものを含む)収録し、アーティストとしてのカービーの人生を立体的に浮かび上がらせる、資料的価値の高いアメコミファン必読の一冊。著者はジャック・カービーのアシスタントを務めていたマーク・エヴァニア。帯にはあのPUNPEE氏(HIP HOP EMCEE/プロデューサー)のコメントが寄せられています。
|
【著者プロフィール】マーク・エヴァニア(Mark Evanier)
1969年にジャック・カービーと出会って助手を務め、のちに公式の伝記作者となる。ライターであり、またコミック史家でもあるエヴァニアは、ゴールド・キーやDCコミックス、マーベル・コミックスなどをはじめとする主要な出版社のために、500冊以上のコミックブックの原作を執筆してきた(セルジオ・アラゴネスとの共作の『グルー・ザ・ワンダラー』も含む)。数百時間分に及ぶテレビ番組の原作も手がけており(コメディ『ウェルカム・バック、コッター』やアニメシリーズ『ガーフィールド・ショー』など)、また書籍としては、『MAD アート』や『サイモン&カービー・スタジオのアート』など、数冊の著作がある。3度にわたってエミー賞候補となり、またアイズナー賞とハーヴェイ賞をそれぞれ数回受賞している(2008年に出版された本書のハードカバー版では、アイズナー賞とハーヴェイ賞2部門を受賞した)。また2003年には、全米脚本家組合から、アニメーション部門の「生涯業績賞」を授与された。現在はロサンゼルスに在住、インターネット・サイト「newsfromme.com」を運営している。
|