時間を操る映像の魔術師、映画監督クリストファー・ノーラン。デビュー作『フォロウィング』から最新作『TENET テネット』までを作品ごとにとりあげ、脚本ができるまで、撮影方法、ビジュアルイメージづくり、演出論、音へのこだわりなど「ノーラン独自の映画術」を、未公開写真、絵コンテ、シーンスケッチをもとに詳細に紐解く「The Nolan Variations: The Movies, Mysteries, and Marvels of Christopher Nolan」の日本語訳バージョンです。『ダークナイト』トリロジー、『インセプション』、『ダンケルク』など大ヒット作に投影されたノーラン自身の経験、インスピレーション、これまで詳しく語られなかった生い立ち(「故郷という概念が人とは少し違っていると思う」本人談)もすべて明かされる。 ある夜、寮のベッドで横になり『インセプション』の構想を練ったこと、彼の色覚が『メメント』にどう作用したかなど、ノーランの思考に触れる内容が凝縮。哲学的で複雑なストーリー構成と商業的成功を両立させる、唯一無二の映画監督、ノーラン。本書はその真の姿を伝える、永久保存版の1冊。
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